文科系の学術雑誌は、主に、書かれた文学作品に対する論評、文学の傾向などに関する研究論文、また執筆された作品そのものなどが掲載されたものもその範疇に入れることもあります。その中で一般の方が読んでも肩が凝りにくいものは、作品そのものの掲載が中心になっているものです。もちろんそれらの雑誌にも、論評や研究文などが企画の一部として掲載されていることが多いです。
1.文学界
文芸春秋社が発行する、純文学雑誌。1930年代に芸術至上主義作風の作品を中心に掲載して発刊され、戦時中は反戦の作品を掲載して発禁になるなどの経緯がありました。文芸界の文学賞である「文芸界新人賞」の第一回受賞者は、現東京都知事の石原慎太郎氏著「太陽の季節」でした。
2.「中央公論」
明治32年に発行された文学系の総合雑誌。大正時代には自由主義的な論文を多く発表し、大正デモクラシー時代の言論をリード。現在は読売新聞系列の親米保守路線を論調とする編集傾向になっています。
3.「三田文学」
慶応大学文学部が中心となって発行される、大学系の文芸雑誌。1910年に同校の教授だった永井荷風によって創刊。反自然主義、耽美的な作風を得意としています。著名人による論評なども掲載。